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KIKI歌野

Author:KIKI歌野
物書き(♀)です。アダルト表現を含む物語もありますのでご注意ください。ふと訪れた方々が楽しんでくださればうれしいです。
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KIKI歌野の、たあいないものがたり
小説を書いています。官能を含む恋愛小説、普通の小説をぼちぼち載せていきます。たぶんまあまあ面白いです(つまんなくても暖かい目で見守ってください・・笑)


  NEW!!☆☆☆☆☆☆☆☆☆
 2012年8月
 直己×香枝の最新作『パーフェクト・ビューティー・オブ・ライフ』アップしました。

 ゴメンナサイ、今回は有料コンテンツですが、(1)のみ無料で試し読みしていた
 だけます。

  皆様から寄せられたご感想はコチラ → ★★

 
 2010年11月
 直己×香枝の第四弾『ラヴァーボーイの受難』アップしました。


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  キャラなりきりつぶやきもやってますので、小説を気に入ってくださった方なら
  楽しめると思います。ぜひのぞいてくださいね(現在停止中・・・ごめんなさい)



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ラヴァーボーイの受難 (1)
 月曜日の午後四時、新幹線から東京駅のホームに降り立った直己は、重いため息を禁じ得なかった。昼過ぎに届いた香枝からの短いメールにはこうあった。
『沙織からメールきた。社内のウワサが、交際疑惑 → 熱愛発覚に昇格したって』
 昨夜、最終の新幹線で直己より先に大阪から東京に戻った香枝は、今週末のスポーツイベントの打ち合わせのため、今日は終日外出している。
 営業部の三宅からのメールはもっと短かったが、ため息の重量を倍増させる内容だった。
『当分はゴシップの的だよ。覚悟したほうがいい』
 直己はキャリーケースを手荒に引きずりながら、八重洲口のタクシー乗り場に足を向けた。芸能人じゃあるまいし私生活を取り沙汰される謂れなどないが、よりによって、マーケのあの「お喋り三羽ガラス」に目撃されたのは痛かった。
 直己は、職場の異性の自分に対する感情を分類し対処することに慣れている。無関心なら大いに結構、好意が高まりすぎれば適宜冷水を浴びせるが、三羽ガラスは直己に物見高い関心を寄せるだけではなく、格好のネタがあれば社内に配信する、ワイドショーのレポーターのような輩だった。
 直己はタクシーに乗り込み、彼女達の会社のアドレスにメールをした。
『あと十五分で帰社するから、お前ら三人雁首揃えて二十階の会議室に出頭しろ』

 十七階のフロアに着くと、部下に出張みやげを手渡しながら周囲を見渡した。パーテーションに阻まれて社員の表情は見えないが、この静かな空間のなかで一体何十通のゴシップメールが飛び交ったことだろうか。
「大阪はどーでしたぁ?」
 部下の女子の顔には、「私も知ってるんですよ~」と言いたげな含み笑いが吹きこぼれんばかりだ。
「めっちゃ暑かった。もー顔がヒリヒリしちゃってさ」
 彼女に背を向けたと同時に笑顔を消すと、直己は階段で二十階に向かった。会議室のドアを開け、三人の姿を確認するや、「お揃いで」とドスのきいた声を発した。後ろ手でドアを閉めながら、気圧された顔を揃えた彼女達を冷ややかに見つめる。
「楽しっすか? 人のプライベートを言いふらすのは」
「え? そん・・別に、言い、言いふらしてないし」
「だ、だってまさかあんなとこで会うなんて、ビックリしちゃって」
「俺は籾山と付き合ってる。お前らが見た通りに」
 デスクに両手をつき、唇の両端を心持ち釣り上げた。
「これだけは言っとくけど、俺は私情を仕事に持ち込むような真似はしねーし、籾山を特別扱いするつもりもない。籾山にしたってそれは同じで、あいつがどんな仕事をしてきたかはお前らもわかってると思う。噂したって構わねーけど、そういうことはちゃんと頭に入れた上で喋って欲しい。いいね」
 最後は意図的に語調を和らげたので、三羽ガラスは肩を落とした。
「そんなことわかってるよ。ただ超意外だったから、ドギモ抜かれただけで」
「そーそー。あたしらに黙ってたのも若干ムカついたし」
お前らにだけは知られたくなかった、と内心でうそぶき、直己はアルカイック・スマイルを浮かべた。
「ねーねー、いつから付き合ってたの?」
「二人仲悪かったのにさー」
「口にチャックできない人には教えません」
 直己は三人を促して会議室の外に出た。席に戻ってメールをチェックしていると、シニアマネージャーの倉田から内線電話があった。
「悪いけどさあ、俺んとこまで来てくれる?」
 香枝の直属の上司である倉田は、パーテーションに区切られたキュービクルではなく、小さな個室を与えられている。ノックして入室すると、倉田は「お前と籾山デキてるんだってねー」とのんきな口調で言った。
「関西出張も一緒に行ったって聞いたけど。まさかあいつ経費で落とすつもりじゃないよな。どういう意向だか本人から聞いてる?」
「経費でなんか落としませんよ。なんで籾山じゃなくて俺に聞くんすか」
「あいつも一応女の子だから聞きづらいじゃん。で、お前はちゃんと関西で仕事してたんだよな?」
「あのですね」
 直己は苦笑いした。出張報告書は帰りの車中で書き上げ、直属の上司のディレクターと、倉田を含む関係者全員にとっくにメール済である。
「こっちは仕事で籾山は完全なプライベートっすよ。公私の区別はしてます」
 倉田は「ふーん」と興味なさげな鼻声を出し、「で、いつからデキてたの?」と身を乗り出した。
「知りたいっすか? 明日のパーティーの進行役、俺と変わってくれたら教えますよ。もともと倉田さんの仕事だしあれ」
「やだ。俺人前で話すの苦手だもん」
 そっすか、そんじゃ急ぐんで失礼、と辞して再びデスクに戻ると、CFO ----- 最高財務管理者のアシスタントからメールが入っていた。
『あさっての水曜の夜、毎月恒例のアシスタント食事会をします。宇田川さん、よかったら顔を出してもらえませんか? 一同お待ちしてます!』
「うっと・・」
 思わず小声で呻く。
 各部署に一人ずついる「アシスタント」は、要するに秘書業務と庶務全般をこなすグループ・セクレタリーだが、職位の低さとは裏腹に、社員からは『陰のボス猿』と呼ばれている。部署の最高管理職であるディレクターと密に接するためか、妙にプライドの高い女が多いので取り扱いには注意が必要だ。
『行けたら行くんで、時間と場所メールしといて』
 曖昧な返信をして、マーケのアシスタントのデスクまで足を運んだ。ロジスティックス部のアシスタントがデスクの横に立っている。
「あ、ウタさーん、いいとこに来たー」
 「亜樹ちゃん」と皆から可愛がられているマーケのアシスタントは、爛々と眼を輝かせた。ロジスティックスのほうは礼儀正しく頭をさげたので、直己は「元気?」と笑顔で挨拶し、二人の顔を均等に見ながら聞いた。
「明後日の食事会に俺も誘われてんだけど、あれ何?」
「あーあれね。皆聞く気マンマンですよー。だって出張に連れてっちゃうなんて超スクープじゃないですかー。で、ウタさん! 籾山さんとラブラブなんですか? 結婚とかしちゃうんですか? ねーマジビックリってゆーか、むしろショックだよねぇ神田さん」
「ええ、まあ」
 神田は真っ黒なおかっぱ頭を揺らして無表情に頷いた。同じアシスタントでもこっちは亜樹とは対極的に大人しい。
「お前らそこまで暇なのか? 仕事しろ」
「してますよー。でもウチらの仕事なんて、ボスのスケジュール調整とかコピー取りとか会議のお弁当配りばっかりだし、こういう余興は必要なんですって」
「余興言うな」
「あ、そうだ。来週来るアメリカ人軍団のランチはトンカツ弁当でいいですかね?」
「ベジタリアンが二人いるから、サンドイッチのほうがいいと思うけど」
 という冷静な神田の声を背に、コーヒーを淹れてデスクに戻ると、海外出張中の上司からメールが来た。
『プライベートなことに首突っ込むつもりはないけど、籾山を出張に同行させたことについて説明願います。このメールを読み次第、携帯に電話ください』
 直己は椅子の背にもたれかかって天を仰ぎ、「仕事させてくれ」と呻いた。


 その夜、香枝が外出先から直帰せず、九時半にオフィスに戻ったのは、「どうしても直己と直接話したい件がある」からだという。携帯の向こうの彼女の声は、お世辞にも朗らかとは言えなかったが、こっちはこっちで大わらわだ。明晩はサッカー協会の重鎮を招待したパーティーがあるのだが、会場で流すビデオクリップに、土壇場で変更を加えることになり、それに伴ってプレゼン内容も大幅に変えるため、今晩は他のスタッフ共々、徹夜仕事になりそうだ。
 待ち合わせた会議室に先に来ていた香枝は、立ったま白いシャツの両腕を組み、表情を硬く引き締めている。
「話したい事って何よ? 家で話しゃいーのに」
 香枝は先週、自宅のマンション付近で変な男どもに襲われそうになったため、当分の間直己のマンションで寝泊まりすることになっている。
「携帯持ってきてくれた? 会社と個人の両方」
「え? ああ」
「これ見て」
 差し出された会社携帯の画面には、安い昼ドラのような文面が表示されていた。

『宇田川さんと別れてください』

「は、なんだこりゃ」
「同じアドレスから六件もメールが来た。差出人の名前はなし。このアドレスに見覚えある?」
「これWEBメールじゃん。こんなの幾らでも作れっし、わかるわけねーだろ」
「念のため検索して」
 二つの携帯を合わせればアドレス帳には千件を軽く超す登録があるが、やはり該当するアドレスはなかった。直己は六件のメールを全て読んだ。
『あなたみたいなでしゃばりな人、目障りだから会社辞めて欲しいです。どうせ自分で噂流したんでしょ? あなたには宇田川さんは似合いませんよ』
 などという、怒りと嫉妬に満ち満ちたメールが並んでいる。



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