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KIKI歌野

Author:KIKI歌野
物書き(♀)です。アダルト表現を含む物語もありますのでご注意ください。ふと訪れた方々が楽しんでくださればうれしいです。
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KIKI歌野の、たあいないものがたり
小説を書いています。官能を含む恋愛小説、普通の小説をぼちぼち載せていきます。たぶんまあまあ面白いです(つまんなくても暖かい目で見守ってください・・笑)


  NEW!!☆☆☆☆☆☆☆☆☆
 2012年8月
 直己×香枝の最新作『パーフェクト・ビューティー・オブ・ライフ』アップしました。

 ゴメンナサイ、今回は有料コンテンツですが、(1)のみ無料で試し読みしていた
 だけます。

  皆様から寄せられたご感想はコチラ → ★★

 
 2010年11月
 直己×香枝の第四弾『ラヴァーボーイの受難』アップしました。


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  楽しめると思います。ぜひのぞいてくださいね(現在停止中・・・ごめんなさい)



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パーフェクト・ビューティー・オブ・ライフ (1)
      1.


 十一月の第四水曜日、午前七時三十五分。香枝は気もそぞろだった。
 八王子西高校時代のプチ同窓会が今晩開かれる。都心勤務の同窓生の旧交を温めようという話がどこかで持ちあがって香枝も誘われたのだが、「山瀬鼎(かなえ)」も参加するらしい。彼とは卒業以来、一度も会っていない。
 成長した自分を見せたい、という大見栄が働いてむやみな厚化粧になった上に服が決まらず、ダブルベッドの上はしっちゃかめっちゃかのバーゲンセール会場だ。地味でなくケバくなく気合を悟られない程度に女っぽく、しかもデキル女風の服というのは、いったいどんなものであろうか。
(・・・直己がいなくてよかった)
 彼は訪日中の米国マーケティングチームを、郊外の巨大倉庫に案内するため早朝に出かけた。何となく言いそびれてしまい、今晩のことは話していない
 光沢のあるライトブラウンのブラウスをオフホワイトのスーツで包み、無理無理な九センチヒールを履いて出勤した。「今日綺麗!」と「化粧濃っ!」というコメントをあちこちで貰った。
 午後になって直己が出社してきた。Tシャツの重ね着にデニムにレザースニーカーというラフ極まる格好で(今朝寝坊したので、そのへんに落ちてた服をひっつかんで一瞬で着衣していた)、アメリカ人三人を引き連れてフロアを歩いている。おそらく会議室に向かっているのだろう。コピーを取っていた香枝をチラッと見やった一時間後、「今夜の予定何?」というメールが携帯に来た。
『神楽坂でプチ同窓会』
 やっと言えた、よかった・・・とホッとしながら返信を送る。デスクの下でこっそりヒールを脱ぎ、早くも痛み始めた爪先を揉んでいると、背後に影がさした。携帯を手に持った直己が立っている。デスクに手をつき、香枝の顔を覗き込んだ。
「な、なに?」
「昨日ちょいメールしたけど、お前もミーティングに出て。イベントポリシーのプレゼンやってもらいたい」
「今?」
「三十分後」
「わかった」
「同窓会ね・・・誰のための厚化粧っすか?」
 心臓がバコッと胸骨を打った。直己は唇を真横に引いて笑い、香枝の返事を待たずに会議室に戻っていった。


 神楽坂はかつて花町として栄えた風情ある街だが、路地が複雑に入り組んでいるため道がわかりにくい。香枝は店の周辺地図を会社でプリントアウトし、バッグに入れた。スマートフォンなら地図を見るのも楽なのだろうが、使い慣れた携帯に愛着があるのでなかなか手放せない。
 今日はミーティング中もその後も、物問いたげ(に見える)直己の視線がチクチク痛かった。後ろめたいことなど何もない。なのに逃げるように会社を出てきてしまった。帰宅した後がちょっと怖いが、地下鉄の地上出口に出た香枝の脳内は、既に「山瀬君」に占領されている。彼は医者になり、大学附属病院の循環器科に勤務しているという。
 山瀬君は優等生だった。超難関のK大医学部に現役合格した頭脳に似合わない垂れ気味の眼はいつも笑っていて、のんびりゆっくり話す口調が特徴的だった。どちらかといえば寡黙なほうだったが、誰かのジョークには曇りのない笑い声をあげる人だった。受験前でもカリカリした顔など見た事がない。
 そんな彼の彼女は、隣のクラスの女子だった。図書室で肩を並べて勉強中の二人の姿を視界に入れてしまった日の切なさといったら、まさに青春の辛酸の味である。部活一筋のスポ根少女だった香枝は、コクる度胸はおろか、可愛らしく振るまう演技力すら持ち合わせていなかった。
 空っ風の冷たさに身をすくめながら、会場の居酒屋に着いたのは七時五分前だった。テーブル席が十もない店の奥に、聡美と桃子の姿を見つけて手を振る。二人とも香枝と似たようなワーカーホリック気味の独身女子で、今でも時間を捻出しては年に一、二度集まる仲だ。
「久しぶりー。二人とも早いねー」
「わっ香枝、なんかリキ入ってね?」
「え、そう? い、いつもこんなだけど最近は」
 香枝は山瀬君への片思いのことを、誰にも話したことがない。
 七時を過ぎた頃からメンバーが集まり始め、連れだってやってきた男子グループの中に、忘れもしない顔を発見した。驚くほど変わっていない。相変わらず少し痩せて、人好きのする笑みを浮かべている。瞬時にして時計が八年半前に巻き戻った。十名ほどの人数にしては賑やかすぎる挨拶の交歓が済むと全員腰を降ろしたが、山瀬君とはちょっと席が離れてしまい、たいして話はできそうもなかった。
「でもあれだよなー、籾山女っぽくなったよなあ」
 と男子の一人が言った。
「昔は男か女かわかんなかったのに脱皮したっつーか」
「脱皮って蛇かあたしは」
 香枝は山瀬君がこっちを向いて笑っているのを眼の端で捕らえている。
「籾山さん、綺麗になったね」
 と言ったのが、ほかならぬ彼だったため、「そんな、ひゃは」と奇声を発してしまった。

 直己からのメールに気付いたのは、二杯目の生ビールを手にとった頃だった。
『今から神楽坂に行く』
「えっ?」
 素っ頓狂な声が出た唇を片手で押さえ、『来るってなんで?』と素早く返信をする。
「どーしたの? 香枝」
「や、あの、なんか彼氏が」
「香枝彼氏いるんだ! どんな人? イケメン?」
「いやあの、どうだろう」
 またメールが届いた。
『プリンタ履歴でお前が出した地図見た。あと五分で着く』
「マジで!?」
 ネットワークプリンタの印刷履歴を見て押しかけるとは、常軌を逸した行為だ。なぜ。どうしてそんな。
「だからどーしたのってば」
「か、彼氏が来るって。今からここに」
「え? なんで? たまたま近くに来てるとか?」
「まあ、いや、うん・・」
 歯切れの悪さを察したらしく、桃子が声をひそめて囁いた。
「・・・ひょっとして香枝の彼氏って独占欲強い?」
「あーたまにいるよねー。彼女が飲みに行くっちゅーとメンバーに男はいるのかって聞いたり、強引に顔出しちゃったり? 痛くもない腹探られるとマジ萎えるよねー」
 聡美は力説してから慌てて香枝を見た。
「あ、ごめん! 香枝の彼氏がそーとは言ってないから」
 反駁できずに黙っていると、二人の顔に同情が浮かんだ。
「まー色々あるよね。わかった心配しないで。うちらがちゃんとお相手するから」
 聡美は香枝の肩を叩くと、他のメンバーに「今から香枝の彼氏が来るって!」と大声で告げた。
「香枝の浮気が心配でしょーがないんだってさー」
「は? 浮気って誰とよ?」
「すげえ彼氏だな。呼ばれてねーのに彼女の同窓会に顔だす勇気、俺ならねーな」
「俺もだなあ。人見知りするし」
 と山瀬君がのんびりと相槌を打った。テンション急降下の香枝を真ん中にはさみ、聡美と桃子は気遣わしげな視線を見交わした。
「香枝、大丈夫?」
「彼氏ってそんな怖いヤツなの?」
「ねえココだけの話・・・あの、平気なのかな」
「え、何が?」
「その、香枝に怒鳴ったり、暴力ふるったりするとか・・・」
「へ?」
「だって独占欲の強い人って要注意って言うから」
「いやない! ないから!」
 なぜ直己がDV容疑をかけられているのか。最愛の彼氏を擁護しようと口を開いたとき、居酒屋の引き戸がからりと開いて本人が入ってきた。すぐにこっちに気づいて歩み寄る直己は、破壊力フルスロットルの笑みを浮かべている。



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