FC2ブログ
ブロマガ

月刊ブロマガ価格:¥ 275

紹介文:

ブロマガ記事一覧

購入したコンテンツは、期限なしに閲覧いただけます。

プロフィール

KIKI歌野

Author:KIKI歌野
物書き(♀)です。アダルト表現を含む物語もありますのでご注意ください。ふと訪れた方々が楽しんでくださればうれしいです。
コンテンツの無断転載は一切お断りいたします。

メッセージ

コメ欄を閉じていますので、ご意見、ご感想、ご連絡などございましたら、こちらまでお願いいたします。

最新記事

最新トラックバック

月別アーカイブ

KIKI歌野の、たあいないものがたり
小説を書いています。官能を含む恋愛小説、普通の小説をぼちぼち載せていきます。たぶんまあまあ面白いです(つまんなくても暖かい目で見守ってください・・笑)


  NEW!!☆☆☆☆☆☆☆☆☆
 2012年8月
 直己×香枝の最新作『パーフェクト・ビューティー・オブ・ライフ』アップしました。

 ゴメンナサイ、今回は有料コンテンツですが、(1)のみ無料で試し読みしていた
 だけます。

  皆様から寄せられたご感想はコチラ → ★★

 
 2010年11月
 直己×香枝の第四弾『ラヴァーボーイの受難』アップしました。


   インデックス・作品紹介
  初めてのお方はどうぞ。このブログ内の小説ラインナップが一目でわかります。


  キャラ紹介
  小説のキャラ紹介です。「100の質問!」コーナーもあります。お時間のある方はぜひ


  KIKI歌野の日記
  皆様へのお知らせとかお礼とか言い訳とか、いろいろ書いてあります。


  ツイッター
  キャラなりきりつぶやきもやってますので、小説を気に入ってくださった方なら
  楽しめると思います。ぜひのぞいてくださいね(現在停止中・・・ごめんなさい)



スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

八月のアンビバレンス・ラプソディー (1)
 最悪な四日間の始まりは火曜日だった。土曜日に出張が入ったため、約束をしていたディズニーランドに行けないと直己から告げられたのだ。
「大阪に出張って、なんでよりによって今度の土曜に?」
「しょーがねっしょ。鹿島田選手の都合つく日がその日しかねーんだから」
「直己が契約選手の接待することないじゃん。しかも東京ならまだしも大阪の選手って」
「俺の同席は向こうの指名なの。鹿島田選手とはメル友なんで」
「・・あーもう、楽しみにしてたのに」
 香枝は高いスツールに座った足をぶらぶらさせた。仕事人間の自分がデートのキャンセルで文句を言うとは落ちぶれたもんだと自嘲しつつ、カウンターの上のワインボトルを取り上げたが、直己が奪って香枝のグラスに赤ワインを注いだ。直己は女の手酌が嫌いなのだ。
「ディズニーランドねえ」
 ボトルを置くと、小馬鹿にしたような鼻息を洩らした。
「お前さー、たまの休みに何時間も長蛇の列に並んで嬉しいか? 週末は猛暑らしいし、顔が焦げて後悔すんのが関の山よ?」
「UVガードしてくもん。それにお喋りしながら並ぶのも楽しいじゃん」
「じゃ勝林軒に付き合ってやる。あそこも長蛇の列だしな」
「誰もラーメン屋の話なんかしてないし!」
 香枝は一気にグラスの半分を飲み干した。
「今週逃したら当分行けないんだよ? 来週末は二人ともイベントにかりだされるし、再来週はいとこの結婚式で実家帰らなきゃだし、その次の週はえーと」
「俺が出張」
「ほーら永遠に行けない」
「わかった。じゃ女子友と行ってきな」
 それじゃ何の意味もないじゃん、と香枝は内心で毒づいた。直己の顔がだんだん眠そうになってきたのも癪に障る。
 本当は何が何でもディズニーランドにこだわっているわけじゃない。直己と付き合い始めて四カ月弱。平日に時間が合えば今日みたいに夜九時とか十時位から飲み、週末はどちらかの部屋で過ごすというパターンが固定化しつつある。その週末でさえ双方とも仕事のメールはチェックするわ、出勤はするわで落ち着かないので、たまには朝から晩まで仕事を忘れてお出かけしたい・・というのが香枝の偽らざる本音である。映画なら気軽に行けるが、慢性寝不足の直己を暗がりに連れていこうものなら即効落ちるし、ドライブにも行きたいが同様の理由で直己に運転させるのは大変危険なので、大定番のディズニーランドに白羽の矢をたてたのだ。
「で、いつ帰ってくるの?」
「日曜は梅田と神戸の店舗視察して、月曜は大阪の営業と打ち合わせしてくっから、戻んのは月曜の夕方あたり」
「ふーん」
 香枝は残りの赤ワインを喉に流し込むと、「お代り」と直己にグラスを差し出した。


「・・・ムカムカする」
「だろうな。あんだけ飲めばな」
 深夜一時半、二人は大通り沿いのバス停のベンチに座っている。店を出た後でタクシーに乗ったものの、車の振動で香枝の気分が悪くなってしまい、降りたらちょうど眼の前にバス停があったので一休みしているところだ。胃のむかつきもひどいが、頭がグラングランして平衡感覚が保てない。直己の膝の上に倒れ込むと、香枝は「うー」と唸った。
「俺の膝で吐いたら殺す」
直己が頭上から不機嫌な声を浴びせた。
「つーかお前、明日の朝七時半からテレカンだってわかってるよな? ガバガバ飲みやがって、遅刻したら承知しねーからな」
 テレカンとはテレビ会議のことだ。時差のあるアメリカ西海岸との会議なので時間設定が異常に早い。
「うるっさいなー。あったまグラグラしてんだから黙ってよ」
 すごく楽しみにしてたのに今週末のデート、と香枝はまだ未練がましく心の中で愚痴り続けている。
「そこのコンビニでトイレ借りて吐いてきな。でないとタクシー乗れねーし、タクシーに乗んねーといつまでも帰れない。そして俺はクソ眠い」
 肩を掴まれ上体を起こされた。香枝はしぶしぶ立ち上がり、頭と胃を揺らさないようにゆっくり歩いて二十メートルほど先のコンビニに向かった。トイレに入ると、芳香剤のきつい匂いに胃がぐうっと持ち上がり、飲み食いしたものを全部戻した。苦しくて涙が出る。何度うがいをしても口の中が気持ち悪いのでミントティーのペットボトルを買い、バス停に戻ると直己の眼が閉じていた。
「直己・・ねえ・・」
 肩を掴んで揺さぶったが眼を開けない。直己は一旦眠ってしまうとテコでも起きないのだ。あー困ったなどうしよう・・・と一応は焦っているのだが頭が一向に働かない。直己の隣に腰かけ、ミントティーを一口飲んだ。蒸し暑い。八月のクーラーもない戸外でよく眠れるな、とぼんやり呆れている香枝の頭にも強烈な眠気が襲来し、「五分だけ」と呟きながら眼を閉じた。


 眼を開けると視界が明るかった。なんでだろうと眉をひそめて考えた次の瞬間に血の気がザッとひいた。朝だ。身を起こして周囲を眺め渡すと、学生やサラリーマンがまばらに歩道を歩いている。
「なななな直己、直己!」
 眠っている直己の手首を掴んで腕時計を見る。七時十分前だ。
「直己、起きてよ。ねーってば!」
 両肩を掴んで揺さぶると、切れ長の眼がいきなり開いた。傾いた上体のまま香枝を見る。
「今何時」
「七時十分前!」
「うっわ・・」
 直己は頭を掻いて欠伸をしながら、周囲を見渡した。
「ありえねー。バカ学生じゃあるまいし野宿って・・いてて、なんか節々が・・」
「直己が寝ちゃうからあたしもつられたんじゃん」
「人のせいにすんな。お前はまっすぐ会社に行け。顔洗う時間くらいあんだろ」
「直己は?」
「家に戻る時間はねーから、スポーツジムで髭剃ってウェアに着替える。『ひと汗かいてから来ましたー』ってパフォーマンスすっから」
 直己が通っているジムは会社から徒歩二分の距離にある。 
「自分ばっかり着替えてずるい」
「じゃあ二人揃って昨日と同じ服で会議に出ろってか? あっという間に噂の二人になるだろが」
 直己は空車のタクシーに手をあげて香枝を乗せると「じゃな」と言った。
「え、一緒に乗らないの?」
「アホか」
 本当に「アホか」という顔をされたので心からむかついた。警戒し過ぎだ。そうそう誰かに目撃されるはずなんかないのに。
 会社に着くと、香枝は歯磨きと洗顔と化粧を手早く済ませ、七時二十五分に会議室に入った。七人の会議参加者のうち、同じマーケの三人のアラサー女子連だけが先に来ていた。
「あれー籾山ちゃん、ひょっとしてどっかにお泊り?」
「ほんとだ。昨日と同じ服じゃん」
「いやー泊りっていうか、飲み過ぎて家に帰れなかっただけ」
 直己は間に合うだろうかと懸念しながら、香枝は椅子に座った。
「あはは、そんなことだろうと思った」
「どこで飲んでたの?」
「えーとなんだっけ。『ブラッドハウンド』ってとこ」
「あ、知ってる。そこってウタさんがたまに使う店じゃない?」
 香枝は一瞬固まった。ウタさんというのはもちろん直己のことである。
「そうなんだ」
 とシラを切ったとき、直己が会議室に入ってきた。赤いジップアップシャツに黒いトレーニング用ハーフパンツ、真っ赤なシューズという究極のカジュアルさだが、何しろこの会社はスポーツブランドなので誰も驚かない。
「おおカッコいー」
「ウタさんの生足初めて見た。スタイルいいと何でも似合うなあ」
「お前ら、朝っぱらからセクハラはやめなさい」
 直己はニヤニヤ笑いながら、iPodのイヤホンを耳から外してデスクに置いた。



スポンサーサイト
[PR]

デリヘルもソープもイメクラも気に入った子がきっと見つかる
超大型リニューアル中の大好評風俗情報サイト!

コメント

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


トラックバック
トラックバック URL
http://kikiutano.blog134.fc2.com/tb.php/50-05a88a43
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。