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KIKI歌野

Author:KIKI歌野
物書き(♀)です。アダルト表現を含む物語もありますのでご注意ください。ふと訪れた方々が楽しんでくださればうれしいです。
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KIKI歌野の、たあいないものがたり
小説を書いています。官能を含む恋愛小説、普通の小説をぼちぼち載せていきます。たぶんまあまあ面白いです(つまんなくても暖かい目で見守ってください・・笑)


  NEW!!☆☆☆☆☆☆☆☆☆
 2012年8月
 直己×香枝の最新作『パーフェクト・ビューティー・オブ・ライフ』アップしました。

 ゴメンナサイ、今回は有料コンテンツですが、(1)のみ無料で試し読みしていた
 だけます。

  皆様から寄せられたご感想はコチラ → ★★

 
 2010年11月
 直己×香枝の第四弾『ラヴァーボーイの受難』アップしました。


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  初めてのお方はどうぞ。このブログ内の小説ラインナップが一目でわかります。


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  キャラなりきりつぶやきもやってますので、小説を気に入ってくださった方なら
  楽しめると思います。ぜひのぞいてくださいね(現在停止中・・・ごめんなさい)



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天敵とあと一秒のキスを(7)
「あっ・・あぁ」
 突然の攻撃に香枝の背中がぐうっとのけぞる。揉まれ続け、発熱したように乳房が熱くなる。直己の片腕が香枝の太股を高く持ち上げ、背後の自分の脚に絡ませた。身体が捩じられ股関節がギシギシと悲鳴をあげる。直己は前に手を回し、指で香枝の中を激しく掻きまわした。愛撫というより、指で犯されている。グチュグチュ・・と耳を塞ぎたくなるような音が自分の鼓膜に届く。
「あ・・ああ・・はぁっ・・」
 今度はやめないで。香枝はそう懇願したかった。また中断されたら気が狂うかもしれない。
「このまま、後ろから入れたい」
 直己が熱い息とともに囁いた。後ろからなんて嫌、と反射的に首を振る。今だって直己に触りたくてたまらないのに。
「すぐ体位変えるから・・やらせて。後ろから」
 やらせて、と囁いた声はめまいがするほど卑猥だった。腰を強引に持ち上げられ、直己の眼の前でありえない姿態をとらされる。全部見られている。振り向かなくても、直己の視線が香枝の秘部に落ちているのがわかる。恥ずかしさに香枝の全身に鳥肌がたった。
「スゲーいい光景・・」
 直己は独り言のように低く言うと香枝の背中にキスをし、溢れた裂け目を一気に奥まで貫いた。最初から容赦なく突き上げてくる。
「ゃああっ!・・ああっ!」
 粘膜に与えられた強烈な刺激に悲鳴が迸る。抑えるすべはなく、香枝は高い頂きまで押し上げられた。ジェットコースター並みの早さで、膨れ上がっていた欲情が加速する。
「直己・・お願い、前から・・ああ、あんんっ!」
 香枝は1分もたたないうちに、高い喘ぎ声とともにイッてしまった。体の中心からドクドクと欲望が溢れ、水泡のように消えていく。彼を抱きしめられないもどかしさにシーツを掴む。直己は香枝の体を仰向かせると、いったん抜いたペニスをまた挿入した。体をぴったり密着させて香枝に温かい肌を与える。香枝は安堵して両腕を彼の背中に回した。
「お前、イクの早過ぎ・・」
「キスして・・」
 笑みを浮かべた直己はその通りにしてくれた。チュッと可愛らしい音をたて、何度もキスをする。まだ満たされない欲望に息を弾ませた直己は、ゆるやかに動いている。自身に快楽を与えるためと、香枝を再び昂らせるために。
 あたしってこんなにエッチな女だったんだろうかと、香枝はぼんやりと思っていた。イッたばかりなのに直己のものが気持ちいい。身体の奥が勝手に彼を抱きしめ、締めつけようとする。直己に抱かれていると「女にされる」感じがする。男性に貫かれて儚い声をあげる太古からの女そのものに。
「は・・ぁ・・・」
「気持ちいい?」
 技巧的に動きながら直己は聞いた。からかう響きはなく、優しかった。香枝は直己にあわせて腰を動かしながら、陶然と微笑んだ。
「気持ちいい・・すごく・・」
「俺も。心地いい。めちゃくちゃ・・」
 直己は体位を変えては香枝を攻め続けた。香枝という女を味わいつくそうとしているのがわかる。技巧が過ぎて厭味になることもなく、欲望の手綱を的確にあやつる御者のようだった。
「あんっ、あっ、あっ! あ・・」
「・・イキそう?」
「イキ・・そう・・直己は・・んっ」
「これ以上我慢したら、毛穴から精液が、出そう・・」
 息を切らせながら、情けなさそうに笑う。
スピードをあげ、小刻みなラストの動きに入った。香枝の喘ぎも小刻みに揺れる。脚の間から広がった快楽が全身を染め上げる。香枝の上で荒い息をつく直己にしがみついた。
「はんっ、あ、あ、あ! イッちゃう、もうイッちゃう・・」
「俺も・・あっ・・く・・」
「あっ・・」
 香枝の最後の叫びは小さかった。脳細胞が破壊された。このまま死んでしまうのかも・・うっすらとそう思った。ほぼ同時に直己は下半身を浮かせ、香枝の肋骨の間のくぼみに射精した。
 数分後、直己に抱かれながら、香枝は気絶のような眠りに落ちていった。
「お前・・・なんでこんな可愛いわけ?」
 耳元で彼の呟きを聞いたような気がするが、定かではなかった。



 月曜日、香枝は3冊分のファイルの中身を詰めた脳みそを揺らさないように地下鉄の駅まで歩いた。
 直己とは昨日の夕方までずっと一緒だった。
 直己は香枝がファイルに集中している間は声をかけず、疑問点を指摘すると的確な説明をした。「お前のアンテナを使え。資料は叩き台にしろ」と言った。彼が香枝の部屋であぐらをかいてコーヒーを飲んだり、デリバリーのピザや、香枝がチャチャッとつくった焼うどんを当たり前のように食べている光景が不思議だった。
 直己が帰ると、密閉性の高いマンションにスキマ風が吹くような寒さをおぼえた。天敵だった男への想いは1秒ごとに大きくなる。職場で何食わぬ態度を装う自信はなかった。
 だが会社に着くと戦場のような忙しさが待っていた。十分おきに鳴る会社貸与の携帯、増殖する未読メール。目をざっと通しただけで把握しなければならない資料の数々。会議、また次の会議。
 午後4時、香枝は昼食後初めてのトイレに行った。我慢しすぎだ。これでは膀胱炎を患う日も遠くはないかもしれない。直己とは一度も顔をあわせていない。席が離れているうえに、各デスクはパーテーョンで囲われているため他人の動向が見えにくいレイアウトなのだ。だがホワイトボードには何も書かれていないから出社はしているはずだ。
「いや今日は無理。先約あるし」
 トイレで手を洗っていると、外の廊下から男の声が聞こえてきた。心臓が跳ねる。直己の声だ。
「・・だよ。決まってんじゃん。」
 相手の声は聞こえない。誰かと携帯で話しているのだ。
「今日の夜はカノジョが家に来んの。そーだよ。俺のカノジョだよ。悪いかよ?・・・ダメだって。前々からの約束だからさ」
 電話を切ったらしく声が途切れた。立ち去ったかどうかはわからない。廊下は絨毯敷きなので足音がしないのだ。
 香枝は洗った手を拭いもせずに、ぼーっと立っていた。香枝は直己の部屋に呼ばれてはいない。つまり「大切なカノジョ」とは別の女のことだ。例の「真美」か。それとも・・・。
(やばいあたし・・・立って、いられない)
 脚が震え、香枝はトイレの床にずるずるとへたり込んだ。

 5時からのミーティングは、直己と香枝、香枝のサブにつく2人で行われた。香枝は自分が何を喋ったのか後から思い出すことができなかった。やむなく直己の顔を見る必要が生じた場合は感情のシャッターを閉ざした。ミーティングは30分ほどで終わったので、香枝は素早く会議室を出ると、自分のデスクを片づけて帰り支度を始めた。
 デスクの上の会社携帯が鳴った。直己の会社携帯からだ。香枝はバッグを肩にかけ携帯を握ると、のろのろと廊下に移動しながら応対した。
「・・はい」
「籾山、なんだよお前さっきの態度は。あれでリーダーできると思ってんの?」
 低いが怒りを押し殺した声だ。
「あんたが悪い」
 香枝は瞬時に、だが機械的に言い返した。
「はあ?」
「あたしが・・あたしがそーゆー器用な女だって思った? 公私カンペキに使い分けられるヤツだって思ってたの? だったら買いかぶりすぎだよ」
「んだよそれ。意味わかんねー。俺は仕事の話してんだよ」
「あんた彼女いるんでしょ。今日部屋に来るんだよね?さっき電話で話してんの聞いた。聞くつもりじゃなかったけど聞こえてきた」
「え」
「もうあたしにかまわないで。それ約束すんならちゃんと仕事するから!」
 電話を切り、震える指で電源も切ると携帯を握りしめた。泣くもんかと歯を食いしばった。エレベーターで1階まで下り、ビルの正面玄関を出て早足で歩いていると「香枝!」と背後から呼ばれた。振り向かずに足を速めた。今は下の名前か。プライベートモードなわけですね、とひねくれて考える。
 腕を掴まれて振り向かされた。意地になって振りほどく。また掴まれる。直己は走ってきたらしく息が荒い。
「今日会うのは犬! 動物!」
「へっ?」
 香枝の下顎が落ちた。
「だからさー、実家の妹が泊まりに来んの。ウチのチワワ連れて。これがもー超超超可愛いの! 俺はメロメロでケータイの待ち受けにしてるくらいなの! だから『お前のカノジョ』ってあちこちでからかわれてんの! ドン引きされるとやだから言いたくなかったけど以上!!」
 直己はハーッと息をついた。香枝は言葉も出ず、汗の浮かんだ直己の額を見つめた。
「これな」
 ジャケットのポケットから取り出したプライベート携帯の画面には、愛くるしい白い犬の画像がある。
「・・・可愛いね」
 香枝はボソッと感想を言った。
「もっと可愛い画像もある」
 直己は携帯を操作すると、また画面を見せた。黒いソファーで寝ている女の画像だ。ファイルを枕にして気持ち良さそうに口を開けて眠っている。
「盗撮した」
「・・・」
「ずっと前からこのコが本命だった・・・死ぬほど嫌われてたけど」
 直己は目を伏せて笑みを浮かべた。なんだかなめらかさのない笑い方だった。おもちゃ箱がひっくり返った床のように香枝の頭は混乱していた。だが衝動的に直己の首に抱きつき、「もーバカ!」と言った。
「お前だろバカは。会社の近所で抱きつくな」
「だって」
「でもま、隠したってすぐにバレるな。あいつら情報網が凄いから。特にマーケの奴らは」
 直己の会社携帯が鳴った。「っだよ」と舌打ちしながら応対した直己は、短い会話の後「戻んなきゃ」と言った。
「どうしたの?」
「トラブル。お前も来い。籾山香枝」
 今度はフルネームか!
 切なさと可笑しさに同時に襲われ、香枝は少し笑った。4月の少し冷たい夕風が香枝の額を、首筋を駆け抜ける。どこからか甘い花の香りが一瞬だけ漂い、流れ去っていく。
「好き」
と香枝は言った。
「あたし好きになった、宇田川直己のこと」
「そ?」
 変にそっけない返事をして直己は踵を返し、先に歩きだした。無言のまま会社のビルの中に入っていく。ピンと来るものがあり、後ろから追いかけた香枝は、2人きりでエレベーターに乗り込むと直己に身を寄せ、わざと女っぽい声を出してみた。
「大好き・・」
「わかった」
「恥ずかしそうだね」
「黙れ」
 弱点を見つけた。からかうのは大の得意技だが、女に素直に出られると弱いのだ。きっとそうだ。香枝はこらえきれずに笑いだしたが、憤懣顔の直己に顎を掴まれてキスをされたので、腹筋だけで残りの笑いを消化した。
 エレベーターのドアが開くまでキスをしよう。大好きな人とキスをしよう。ドアが開けば戦場が待っている。だからこの数秒を味わいつくすんだ・・・香枝はそう思い、残りあと1秒のキスに耽溺するために目を閉じた。



(おわり)



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